未来の車社会はどうなるの!?MIARAIやFCXから見えてくる、FCVの今後。
2016/06/23
世界初のFCV量産車-トヨタ MIARAI
出典:toyota.jp
自動車が発電機になるという未来を誰が予想できたでしょうか。それを可能にしたのが、MIRAIです。
燃料電池で発電した電気を電池に蓄え、直流から交流に変換することで家庭内の家電にも電気を使うことが可能となっています。
近年国内の災害対策に対する関心が高まっているなかで、車という領域にとらわれず私たちの生活を豊かにしてくれる可能性を秘めています。
FCVの先駆けともいえるのがトヨタ MIRAIなんです!
ちなみに、ホンダも燃料電池車の量産を発表しました
出典:honda.co.jp
ホンダは、量産型の燃料電池車「クラリティフューエルセル」を国内で発売したと発表しました。
走行時にCO2出さない次世代エコカーという位置付けで、1回の水素充填で世界トップクラスの約750キロメートルを走行できるようです。
トヨタが発売したFCV「ミライ」に続く市販車が登場し、世界に先駆けて日本市場でFCVの競争が始まるようです。
FCVとは!?
出典:toyota.jp
FCVとは燃料電池自動車のこと。
その仕組みは、燃料電池を使って水素と酸素を反応させ、そこで得た電気を元にモーターを回転させ走る車がFCVです。
FCVは走行中に二酸化炭素を始めとする環境に有害な排気ガスを出しません。
化学反応として、水素と酸素が反応すると水ができます。
FCVは水だけを廃棄として出すため、ハイブリッド車よりも進んだ「究極のエコカー」と言われています。
MIRAIから排出された水を飲む動画も話題になりました。
しかし、FCVの普及には大きな壁がある!?
究極のエコカーと呼ばれるFCVですが、問題も少なくはありません。
その一つとして、水素の価格があります。
JX日鉱日石エネルギーは、神奈川県海老名市に同社初の商用水素ステーションを開設していて、サービスステーション一体型の水素ステーションとして、一般向けに水素が販売が開始されています。
販売価格は、「1000円/kg(消費税抜き)」。1000円/kgで満タンにすると4300円になります。
トヨタMIRAIは前後に2つ水素タンクがあり、タンク内容積は122.4L。
4300円で満タンにするとJC08モードで650km走行可能ですから、4300円÷650km=約6.6円/kmになります。
ガソリン車と比べてみると、1リットル15km走るクルマでガソリン価格がリッター115円。1kmの値段が約7.7円ですので、それと比べるとFCVの燃料代は割高なのです。
つまり、水素の価格が大幅に改善される見通しがない限り幅広い層に受け入れられるというのは難しいかもしれません。
インフラ整備は進むのか!?
いつになったら稼働するんだろう。少しBTTFの未来のtexacoに似てる#水素ステーション pic.twitter.com/o2Ety6U5z5
— jun@ぺんぎんい るんご (@PenguinDeath13) 2016年5月14日
FCV普及には、インフラ整備が重要になってきます。それが、水素水素充填のステーションの増設です。
政府は2020年に全国に160か所、2025年に320か所まで増設させたい考えを持っているようですが、現状はわずか50か所にも届いてない状況です……。
インフラ整備がFCVを普及させるためには必要不可欠な問題です。
またインフラ整備はその費用対効果が見込まれないためには進まないため、FCV車の購入車を同時に増やす必要もあります。
車体価格がハイブリット車に比べて200~300万円高いのもインフラ整備が進まない一因となっています。
MIRAIのメーカー希望小売価格7,236,000円……
それでも、エコカー減税があるのでMIRAIの場合、2,252,900円も優遇されるそうですよ!
FCV車の未来
最新のFCVはトヨタのMIRAI が有名ですが、ホンダや日産も海外企業と提携して様々な研究を進めています。
メーカー達がFCVで凌ぎを削ることで必然的に車体価格が下がりFCVの普及につながることも考えられます。
今はプラグインハイブリット車やハイブリット車がメインですが、FCV車が当たり前に走っている未来はすぐそこまで来ています。
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