ちゃんと理解しておきたい!スタッドレスタイヤ4つの基本!
2016/06/23
今年の冬は暖冬で、1月に入ってもポカポカ陽気が続いています。でも、これから本格的に寒さが身にしみるようになるかもしれません。寒冷地以外の地域に住んでいる人も、突然の積雪や路面凍結に備えて、そろそろスタッドレスタイヤへの履き替えを検討しておきたいところ。今回は、スタッドレスタイヤを装着する際の注意点や長持ちさせる方法など、4つの基本を紹介します。
1:そもそも、なぜスタッドレスタイヤは滑らないのか?
雪道でタイヤが滑るのは、タイヤのゴムと雪との摩擦力が小さくなるため。スタッドレスタイヤは夏用タイヤに比べて溝が深く、大きなブロックが設けられているのが特徴。これにより雪を踏み、ブロックの角が雪をひっかくことで抵抗を増やし、雪道でも走行することができるのです。また、低温でも柔軟さを保つ特殊配合ゴムを使用し、氷との接触面積を増やしているのが特徴。さらに、ゴムに各種素材を混ぜることで、氷をひっかき、表面の水分を除去して摩擦効果を高め、氷の上でタイヤが滑らないようにしています。
2:スタッドレスタイヤを装着する際の注意点は?
スタッドレスタイヤを前輪だけや後輪だけに装着することは危険です。スタッドレスタイヤは4輪すべての車輪につけないと十分な滑り止め効果が得られません。駆動輪のみにスタッドレスタイヤを装着して走行した場合、ノーマルタイヤとの摩擦力の違いから、停止距離が伸びる、カーブが曲がりきれないなど、挙動が安定しなくなります。また、スタッドレスタイヤの残り溝の深さが新品時の50%以上あるか確認しましょう。
3:スタッドレスタイヤの寿命は?
積雪または凍結した道路を走行する場合、スタッドレスタイヤの残り溝の深さは、新品時の50%以上なければいけません。スタッドレスタイヤには、冬用タイヤとしての使用限度を表す「プラットホーム」というものが設けられているので、こまめにチェックしておきましょう。
プラットホームとは、スタッドレスタイヤのサイドの矢印マークの先に、タイヤの溝の深さ50%の高さで設置されています。その部分の溝がなくなっていたら、冬用タイヤとしてすでに限界というサイン。一般的には3~5シーズン使用できるといわれていますが、使用条件によっては寿命が変わってきます。溝が50%以下になると、雪道や凍結している路面で滑ってしまう恐れがあるので、こまめにチェックしておきましょう!
4:スタッドレスタイヤを長持ちさせる方法は?
スタッドレスタイヤを少しでも長持ちさせたい場合、乾燥した道での走り方がポイント!タイヤの磨耗を減らすために、乾燥路での急発進や急ブレーキはもちろん、コーナーでも無理はせずに丁寧な走行を心がけましょう。
更に、スタッドレスタイヤの特徴であるゴムの柔らかさを保つことも重要になってきます!ゴムが劣化しないよう、タイヤ使用後は、付着した融雪剤や泥、油脂などの汚れをしっかりと水洗いし、水分を充分拭き取ります。その後、直射日光や雨水が当たらず、温度変化の少ない通気性の良いところで保管しておきましょう。タイヤのみで保管する場合はタイヤラック等を用いて立て掛けておくと、タイヤが変形せず長持ちします。ホイールとのセットで保管する場合は、立てて置いておくと路面に接している部分が変形してしまうことがあります。空気圧を通常の半分程度まで下げ、横へ寝かせて積み上げましょう。
ちなみに!
スタッドレスタイヤを乾燥した路面や濡れた路面で使用すると、夏用タイヤに比べて制動距離が伸びるので注意が必要です。安全のためにも、夏場には通常タイヤに交換しておきましょう!
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